遺産分割協議書とは?
~家族がもめずに、安心して相続を進めるために~
親しい家族が亡くなったあとに必要となる「相続」の手続き。その中で、とても大切な書類が「遺産分割協議書(いさんぶんかつきょうぎしょ)」です。今回は、この書類の役割と必要性について、わかりやすくお話しします。
遺産分割協議書ってなに?
簡単に言えば、家族(相続人)が遺産をどう分けるかを話し合い、決めた内容を書面にまとめたものです。
たとえば…
- 誰が家を相続するのか?
- 預貯金はどう分けるのか?
- 車や土地などの名義はどうするのか?
こうしたことを全員で合意し、書類にすることが「遺産分割協議書」です。
なぜ必要なの?
◎ 不動産や預貯金の名義変更に必要
亡くなった方の名義だった不動産や銀行口座を相続人の名義に変更する際、ほとんどの場合、遺産分割協議書が必要になります。
協議書がないと、名義変更が進められず、家を売る・預金を引き出すことができない場合があります。
どんなときに作るの?
遺言書がない場合、または遺言で指定されていない財産がある場合は、相続人全員で話し合って決める必要があります。
この話し合いを「遺産分割協議」と呼び、その結果を文書にまとめるのが協議書です。
どんな内容が書かれるの?
- 誰が何を相続するか
- 相続人全員の名前・住所・印鑑
- 協議が成立した日付
- 全員の実印と印鑑証明書を添付
これらを正しく記載する必要があります。一人でも欠けると無効になる可能性があるため注意が必要です。
専門家に相談するメリット
書き方に不安がある方や、相続人が複数いて話し合いが難しい場合は、行政書士など専門家に相談するのがおすすめです。
行政書士は、遺産分割協議書の作成を法的にサポートできる国家資格者です。当事務所でも、おひとりおひとりのご事情を丁寧に伺い、正確で円満な相続をサポートしています。
最後に
遺産分割協議書は、「家族の話し合いの結果を形にする大切な書類」です。
相続手続きがスムーズに進むだけでなく、あとからのトラブルを防ぐ効果もあります。
「何から手をつけていいか分からない」「子どもたちに迷惑をかけたくない」
そんなお悩みがある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
