戸籍謄本と戸籍抄本の違いとは

~必要書類を正しく取得するために~

1. 戸籍とは?

戸籍(こせき)は、日本人の親子関係や配偶者関係などの身分事項を記録する公的台帳です。出生・婚姻・離婚・死亡といった個人の人生の節目が記載される、重要な法的書類です。

  • 管轄:各市区町村役場
  • 保存期間:除籍後150年(2022年以降)

2. 戸籍謄本(とうほん)とは?

戸籍謄本は、その戸籍に記載されているすべての人の情報を記載したものです。

特徴

  • 現在の戸籍に属する全員の情報を確認可能
  • 相続人調査など、家族全体の関係が必要な場面で使う

利用例

  • 相続手続き
  • 不動産の名義変更
  • パスポートの申請(家族関係証明)

3. 戸籍抄本(しょうほん)とは?

戸籍抄本は、戸籍に記載されている一人分の情報のみを抜粋したものです。本人または指定された個人の情報だけが記載されます。

特徴

  • 必要最小限の情報でプライバシーを配慮
  • 個人単位での証明が必要な場合に使用

利用例

  • 本人確認が必要な契約手続き
  • 金融機関での手続き
  • 婚姻届など一部の行政手続き

4. 謄本と抄本の違い【比較表】

項目戸籍謄本戸籍抄本
記載対象戸籍全員1名または指定された数名
内容の網羅性◎(全員分)△(一部のみ)
使用目的相続、身元確認など単独証明、本人確認など
情報量多い少ない
プライバシー保護少なめ高め

5. 戸籍の取得に必要なもの

  • 本人確認書類(免許証、マイナンバーカード等)
  • 申請書(市区町村指定の様式)
  • 委任状(代理人が取得する場合)
  • 職務上請求書(行政書士が取得する場合)

6. よくあるご質問

Q. 戸籍謄本と抄本、どちらを提出すればよいかわかりません。

→ 提出先(金融機関、役所等)に確認するのが確実です。相続など家族全体の証明には謄本が必要なことが多いです。

Q. 本籍地が遠方で、戸籍が取得できません。

→ 行政書士に依頼することで、全国どこでも戸籍を代行取得できます(職務上請求)


お問い合わせ・ご依頼はお気軽に

当事務所では、相続手続きや各種申請に必要な戸籍の取得代行を承っています。
謄本・抄本の違いや、どの書類が必要かのアドバイスも可能です。お気軽にご相談ください。

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