動物取扱業の許可は、業種ごとに求められる設備や運営体制が大きく異なります。
ここでは、長野県での審査ポイントを踏まえつつ、**主要5業種(保管・販売・訓練・展示・貸出)**をわかりやすく整理しました。
■ 1. ペットホテル(業種:保管)
ペットホテルは、最も申請件数が多く、審査も細かい分野です。
● 主な許可要件
- ケージ・犬舎の寸法が基準を満たしていること
- 部屋の温度・湿度管理(冷暖房・換気の有無)
- 逃亡防止設備(二重扉・施錠の徹底)
- 悪臭・騒音対策(住宅地の場合は特に重要)
- 不審者侵入防止(カメラ・施錠・死角の管理)
- 動物の運動スペース確保
● 審査でよく指摘される点
- ケージの広さ不足
- 兼用住宅で動線が曖昧
- 排水設備・消毒体制の説明不足
■ 2. トリミングサロン(業種:保管)
トリミングは「美容目的」でも、動物を一定時間預かるため 必ず“保管”での許可 が必要です。
● 要件
- トリミング台・バリカン・洗浄設備の整備
- 動物ごとの管理スペース(サークル・ケージ)
- 施術前後の滞在場所の衛生環境
- 怪我や事故防止のオペレーション(リード固定など)
- 騒音・逃亡防止対策(特に出入口付近)
● 開業で多い質問
自宅サロンでも許可は取れる?
→ 可能。ただし、専有面積(サロン用の独立スペース)が必要で、事前相談が必須。
■ 3. ペットショップ(業種:販売+保管)
生体販売を行う場合、通常は**「販売」+「保管」**の2区分を申請します。
● 要件
- 動物種ごとのケージ環境の確保
- 体調管理・記録(健康状態記録簿の提出)
- 販売時の説明義務(長野県はチェックが厳しい)
- 生体の仕入れ先の管理・契約書
- 死亡・疾患時の対応体制
- 常勤スタッフの動物管理体制
● 審査でよくある不備
- 早期販売防止の基準違反(子犬・子猫の販売月齢)
- スタッフの実務経験不備
- 保管ケージの面積不足
■ 4. しつけ教室・ドッグトレーナー(業種:訓練)
訓練業は、責任者の 実務経験 の証明が特に重視されます。
● 要件
- 訓練スペースの確保(屋内・屋外いずれも可)
- 飼い主説明のマニュアル・記録
- 動物の安全確保(訓練器具の管理)
- 逃亡リスクの低い設備
- 他犬との接触管理
● よくある不備
- 経験証明不足(以前の勤務証明書が曖昧)
- 訓練方針が書面化されていない
■ 5. 動物カフェ(業種:展示+保管)
猫カフェ・小動物カフェ・ふれあいカフェは、最も審査が厳しい分野です。
● 要件
- ふれあいスペースの面積基準
- 避難スペース・休憩スペースの確保
- 動物のストレス管理(同時ふれあい人数の制限)
- 感染症対策(消毒・手洗い設備)
- 食事提供の場合、厨房との衛生動線
- 夜間管理体制(無人営業は不可)
● 審査で頻発する指摘
- 動物の休息スペース不足
- 来客導線と動物導線の混在
- 清掃体制の説明不足
■ 6. 動物の「貸出業」(ペットレンタル)
貸出業は数こそ多くありませんが、書類審査が非常に詳細です。
● 要件
- 移動時の安全確保(専用キャリー等)
- 貸出先の確認・契約書
- 動物の体調チェック方法
- 返却後の健康管理体制
- 貸出期間・回数の記録
● 特に見られる点
- 動物に過度な負担がない運用か
- レンタル先への説明義務を果たしているか
■ まとめ
動物取扱業は業種ごとに求められる基準が異なり、
同じ「保管」でもホテルとトリミングでは審査ポイントが大きく違います。
行政書士事務所FLWでは、
長野県の審査実務を踏まえた「業種別の設備チェック」「図面確認」「事前相談同行」「追加区分の判断」までトータルでサポートしています。

