がんと診断されたあと、すぐに治療が始まらないのはなぜ?

― 手術の待機期間など、治療までの時間とその意味 ―


◆ 「がんと診断されたのに、すぐ治療しなくていいの?」

─ そんな不安を感じたことはありませんか

がんと診断されると、多くの方がすぐに治療が始まるものと思われます。
けれど、実際には「手術の日程まで数週間」「入院は来月から」といったケースもあります。

この“待ち時間”に、
「こんなにのんびりしていて大丈夫なの?」「がんがどんどん進んでしまうのでは…」と不安を感じる方も少なくありません。

でも、どうかご安心ください。
がん種によっては、ある程度の待機期間があっても大きな影響がない場合が多いのです。


◆ なぜ治療までに時間がかかるの?

― 治療前に必要な準備と安全への配慮

がんの治療には、段階を踏んだ準備と慎重な判断が必要です。

たとえば手術の場合:

  • がんの広がりを詳しく確認する検査(CT、MRI、内視鏡など)
  • 麻酔や手術に耐えられる体調かどうかを確認する術前検査
  • 手術を行うチームのスケジュール調整
  • 紹介先病院との連携や転院手続き

これらを適切に行うことで、安全に、より効果的に治療が受けられるようになります。


◆ 「待っていても大丈夫な場合」は少なくありません

― 全てのがんが「一刻を争う」わけではない

がんと一口にいっても、その進行スピードはさまざまです。
たとえば以下のようながん種は、比較的ゆっくり進行するタイプとされています。

  • 前立腺がん(特に高分化型)
  • 一部の乳がん
  • 胃がん・大腸がんの早期がん など

こうした場合、数週間の待機があっても治療効果にはほとんど影響しないとされています。

もちろん例外はありますが、医師はその点も含めて**「待機してよいかどうか」**を判断しています。


◆ 待っている間に、できることもあります

― 不安な時間を“備える時間”に変えるために

治療までの待機期間は、心配ばかりの時間ではありません。

以下のようなことを少しずつ考えたり、準備したりすることもできます。

  • 治療や副作用について医師に質問をする
  • 家族や職場と今後のスケジュールについて話し合う
  • 食事や体調管理を心がけ、治療に備える
  • セカンドオピニオンや他の医療機関での相談を考えてみる

不安な気持ちは自然なことです。
でも、その時間を**「自分と向き合い、備える時間」**に変えていくことも、立派な治療の一部です。


◆ 最後に:心配な時は、ひとりで抱えずに話してください

「本当に大丈夫?」
「こんなに待っていて平気なの?」

そんな気持ちは、とてもよくわかります。
どうか医師や看護師、相談支援センター、身近な人にお話しください。

あなたの不安を理解し、支えたいと願っている人は、必ずいます。


☘ ひとことメッセージ

がんと診断されたその日から、治療は始まっています。
不安な気持ちも含めて、ゆっくり受け止めながら、
あなたのペースで一歩ずつ、進んでいきましょう。

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