― 今できる準備が、家族の安心につながります ―
病気の治療や入院をきっかけに、
「自分が元気なうちに家族の負担を減らしておきたい」
と考える方が増えています。
生前整理は“縁起が悪いもの”ではなく、
これからを安心して過ごすための前向きな準備という位置づけになりつつあります。
ここでは、患者さんやご家族が取り組みやすいよう、生前整理のポイントをまとめました。
1. 生前整理とは?
生前整理とは、
自分の財産や契約、日常の情報を整理し、家族が困らない状態に整えておくことです。
生前整理を始める理由には、次のようなものがあります。
- 将来に備えて気持ちを軽くしたい
- 家族が手続きで困らないように準備したい
- 自分の希望を家族に伝えておきたい
- 今の生活を見直す良いきっかけになる
大切なのは「完璧を目指さず、できるところから始めること」です。
2. 情報の整理から始めるとスムーズ
生前整理の中でも、もっとも効果が大きいのが 情報の整理 です。
●整理しておきたい主な項目
- 銀行口座・証券口座
- 年金・保険契約
- クレジットカード・サブスク契約
- 不動産に関する書類
- 医療や介護に関する希望メモ
- 連絡してほしい家族・知人の一覧
エンディングノートの活用も有効ですが、「全部書こう」と思う必要はなく、わかる範囲から進めれば十分です。
3. 財産の整理
財産の全体像を把握しておくと、家族が手続きで迷う場面が減ります。
●財産整理でよく行われること
- 通帳・保険証券・権利証(登記識別情報)をまとめる
- 不要な口座やクレジットカードを整理する
- 毎月の支出や契約内容を見直す
- 大切な書類や貴重品の置き場所を共有しておく
財産を減らす必要はなく、
**「どこに何があるのかが明確になること」**が大きなメリットです。
4. 法的な準備(遺言・任意後見・財産管理委任など)
生前整理の中でも、将来の不安を減らすために大きな役割を果たすのが法的な備えです。
●遺言書
- 財産の分け方を自分で決められる
- 家族間のトラブルを防ぎやすい
- 相続手続きがスムーズになる
「家族に迷惑をかけたくない」という思いから作成される方が多くなっています。
●任意後見契約
将来、判断が難しくなったときに備え、信頼できる人に事務手続きのサポートを依頼する制度です。
- 預貯金の管理
- 介護や医療の場面での連絡調整
- 役所などの手続き
治療の見通しに不安がある場合の安心材料として選ばれることがあります。
●財産管理委任契約
判断能力がしっかりしている状態でも使える契約です。
- 銀行での手続き
- 公共料金の支払い
- 郵便・契約書類の管理
「入院の間だけ生活面をサポートしてほしい」という方にも利用されています。
5. 家族に希望を伝える「意思の整理」
法的手続きとは別に、
医療・介護や生活についての希望を家族に伝えておくことも重要な生前整理のひとつです。
- エンディングノート
- 大切にしたい価値観や生活習慣のメモ
- 家族との話し合い(いわゆるACP)
これは医療行為を決定するものではなく、
**「自分の思いを共有しておくための準備」**として役立ちます。
6. 生前整理は「できる範囲で」「少しずつ」が正解
生前整理という言葉に身構える必要はありません。
- 今日は情報だけまとめる
- 元気な日に書類を整理する
- 家族に少し話をしてみる
このような小さなステップを積み重ねるだけで、十分に効果があります。
多くの方が、
「やってみたら不安が減り、気持ちが軽くなった」
と実感されています。
7. お問い合わせ
生前整理や遺言書、任意後見契約に関するご相談は、下記フォームよりお問い合わせください。
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