(長野市の行政書士がわかりやすく解説)
この記事のポイント
- 重要書類の整理は生前整理の中で“最優先”
- どの書類を残すべきか・捨てるべきかが意外と難しい
- 家族の「探す負担」や「相続トラブル」を大幅に減らせる
■ なぜ「重要書類の整理」が生前整理で最優先なのか
生前整理では、持ち物や家の片づけよりも 重要書類の整理から手を付けるのが最も効率的 です。
理由としては、
- 相続に直結する資料が多い
- 書類の有無で、家族が困る度合いが大きく変わる
- 紛失すると再発行が難しいものがある
といった点が挙げられます。
特に、必要な書類がどこにあるのか本人しか知らないケースが多いため、残された家族は探すだけで何日もかかることがあります。
■ 生前整理で確認すべき重要書類リスト
以下は多くの方が持っている主要な書類です。まずは「どこにあるか」を把握し、必要なものだけを一か所にまとめるだけでも大幅に整理が進みます。
▼ 財産に関する書類
- 預貯金の通帳・キャッシュカード
- ネット銀行のログイン情報(紙で残す場合は紛失に注意)
- 証券会社の取引報告書
- 不動産の登記事項証明書
- 固定資産税の課税明細
▼ 契約関係の書類
- 生命保険・医療保険の契約書
- 携帯電話・インターネット契約
- 電気・ガス・水道の契約情報(口座振替の控えなど)
▼ 医療・介護に関する書類
- かかりつけ医の情報
- 健康保険証・介護保険証
- お薬手帳
▼ 役所関係の書類
- 年金手帳
- マイナンバー通知カード(※紛失しやすい)
- 戸籍・住民票を取得できる本籍地の控え
■ どの書類を残して、どれを捨てるべきか
「いつの間にか増えてしまう書類」をすべて保管すると、逆に大事な書類が埋もれてしまいます。
● 捨ててもよいケース
- 5年以上前の明細(金融機関による)
- 更新済みで使わない保険証
- 期限が過ぎた通知
● 必ず残すべきもの
- 財産・契約内容を確認できる書類
- 本人確認に必要な書類
- 家族が相続や手続きで使用するもの
必要書類をクリアファイル1冊にまとめるだけでも家族の負担は大幅に軽減します。
■ 書類整理で特に注意すべきポイント
① ネット銀行・ネット証券のログイン情報
書類が紙で存在しないため、
「どこの銀行・証券会社に口座があるのかわからない」
という事態が最も多く発生しています。
→ メモを残す場合は、保管場所と扱いを慎重に。
② 保険契約の内容を家族が知らないケース
親御さんが複数の保険に加入している場合でも、
家族がその存在を知らず「請求漏れ」が起きやすい分野です。
最低限、
契約している会社名と保険種類だけでも紙でまとめておく
ことが大切です。
③ 不動産書類は“分散”していることが多い
登記事項証明書、固定資産税納税通知書、家の売買契約書などが別々の場所に保管されていることがよくあります。
→ 一つのファイルにまとめるだけで整理効果が大きい です。
■ 書類整理を進める手順(行政書士がよく使う方法)
- すべての書類を一か所に集める
- 「財産」「保険」「役所」「医療」などにカテゴリー分け
- 不要なものを処分(古い明細・期限切れなど)
- 重要書類だけをクリアファイルに保管
- ファイルの保管場所を家族に伝えておく
特に①と⑤ができていれば、家族の負担は圧倒的に軽くなります。
■ 生前整理のお手伝いも可能です(問い合わせ案内)
必要であれば、生前整理に必要な書類の仕分けやリスト化などをサポートすることも可能です。
生前整理に関するお問い合わせは、下記より受け付けています。
お問い合わせフォーム:こちらからお問い合わせいただけます
