遺言作成ガイド ~家族に想いを伝えるために~

第7弾:「遺言執行者」って何をする人?

遺言書の内容は、書いただけでは実現しません。
実際に「その通りに実行してくれる人」がいて、はじめて意味を持ちます。
今回のテーマは、**遺言の実行を担うキーパーソン=遺言執行者(いごんしっこうしゃ)**についてです。


■ 遺言執行者とは?

遺言執行者とは、遺言の内容を現実の手続きとして実行する人のことです。
たとえば、次のような仕事をします:

  • 財産の名義変更(不動産・預金など)
  • 相続人への分配
  • 相続財産の調査と管理
  • 相続人に代わっての手続き(家庭裁判所・銀行など)

簡単にいえば、遺言の「内容を現場で動かす」責任者です。


■ 遺言執行者を指定しないとどうなる?

遺言に遺言執行者が指定されていない場合、相続人全員の同意が必要になる場面が増え、手続きが複雑かつ時間がかかることがあります。
特に相続人間の関係に不安がある場合は、中立的な第三者を選んでおくことでトラブル回避につながります。


■ 誰を選べばいい?

遺言執行者は、相続人・信頼できる親族・行政書士・弁護士・司法書士などから選ぶことが一般的です。
以下のような基準で考えるとよいでしょう:

  • 公平に物事を進められる人
  • 手続きに慣れている専門家
  • ご家族との関係に配慮できる人

特に財産の内容が複雑な場合や、相続人間で意見が分かれそうな場合は、専門家の指定がおすすめです。


■ 指定方法と注意点

遺言書の中で「誰を遺言執行者にするか」を明記すれば、それだけで指定できます。
任せたい人の【氏名・住所】などを記載し、確実に本人に伝えておくことも重要です。

遺言執行者には法的な権限が与えられるため、信頼と準備が大切です。


■ まとめ:遺言に「実行力」を与える存在

いくら丁寧に内容を書いても、実行してくれる人がいなければ、遺言は絵に描いた餅です。
信頼できる遺言執行者を選び、安心して任せられる体制を整えておきましょう。


次回(第8弾)のテーマは
「遺言と家族信託、どう違う?どちらを選ぶべきか」
近年注目される家族信託と遺言の違いを比較し、それぞれの適性を解説します。

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