がん=すぐに亡くなるではありません

―治療は進歩しています。今できることを一緒に考えていきましょう―


◆ がんと診断されたとき、最初に訪れるのは「不安」です

がんと聞いた瞬間、頭の中が真っ白になった。
「もう長くないのかもしれない」と涙があふれた。
こんなふうに感じる方は、決して少なくありません。

ですが、「がん=すぐに命を落とす病気」というイメージは、今の医療にはあてはまらないことも多いのです。


◆ がんは「ひとくくり」では語れません

─ 同じ“がん”でも、進行・治療・見通しは人によって違います

がんには多くの種類があります。
胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、すい臓がん…それぞれに治療法があり、
さらに同じ「肺がん」でも、進行の程度や体の状態によって選ばれる治療は異なります。

  • 初期の段階で見つかれば手術で完治を目指せるケースも
  • 進行していても、薬物療法がよく効くタイプもあります
  • 長く病気と共に暮らしていく“慢性疾患のような経過”になる方も

「がん」という言葉だけで、すべてを決めつけることはできないのです。


◆ 薬物療法も日々進化しています

─ 「効く薬がない」とは限りません

近年は、**がんのタイプに合わせて効く薬を見つける「分子標的治療」や「免疫療法」**が登場し、
「これまで難しかったがん」にも新しい治療の選択肢が広がっています。

また、**副作用のコントロールも進んでおり、「治療を受けながら自分らしい生活を続ける」**ことも目指せるようになってきました。


◆ ステージだけではなく、“あなた自身”を見て治療が決まります

たとえ「ステージ4」と診断されても、それは「終わり」を意味する言葉ではありません。

医師は、がんの進行度だけでなく、次のようなさまざまな情報をもとに、今後の治療方針を一緒に考えていきます。

  • がんの性質(遺伝子タイプなど)
  • 他の病気の有無や体力
  • ご本人の希望・生活の状況

「がんを治すこと」だけではなく、
**「今、この人にとって一番穏やかに暮らせる道は何か」**を大切にする時代になっています。


◆ 「知ること」が不安をやわらげる第一歩です

不安や恐怖は、「わからないこと」があるときに大きくなります。
医療の情報を正しく知ることは、心を落ち着け、治療と向き合う力をくれます。

もしわからない言葉があれば、医師や看護師に遠慮なく聞いてください。
周りの支えを借りながら、一歩ずつ前に進んでいきましょう。


◆ 最後に:あなたは、ひとりではありません

がんと向き合う日々は、誰にとっても簡単なものではありません。
けれど、がんと共に「生きている」方はたくさんいます。

希望を持ち、できることを選び取りながら、
その人らしく穏やかに過ごす時間を築いていく方も多くいらっしゃいます。

がん=死、ではありません。
がんと診断されたその日から、“これからをどう生きるか”が始まります。


☘ ご相談・サポートもご活用ください

必要に応じて、医療者だけでなく、
行政書士、ソーシャルワーカー、がん相談支援センターなど、制度面・気持ちの支えになる専門家もいます。
治療と暮らし、人生の選択を一緒に考えていけるよう、いつでもご相談ください。

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