――介護を担ってきた長男の胸に残る悔しさと不公平感
事例概要
長野市内に住むGさん(50代男性)は、10年以上にわたり実父の介護を続けてきました。
実父は高齢で認知症もあり、最期はGさんの家庭で看取りました。
葬儀後、兄弟姉妹4人で遺産分割協議が始まりましたが、父は遺言を残していませんでした。
起こったこと
- 実家と預金などをすべて「法定相続分」で分けることに
- 介護にかかる時間的・経済的負担をGさんが一手に引き受けてきたにもかかわらず、
ほかの兄弟と平等に遺産を分けることに強い不満を抱く - 「親父は俺に感謝してくれていたはず」「なぜその思いを形にしてくれなかったのか」と、
亡き父への複雑な感情が残った
公正証書遺言があれば防げたこと
- 「介護してくれたGに多くの財産を託したい」という意思を、明確な形で残せる
- 残された家族の間で「親の本心はどこにあったのか」といった憶測や葛藤が生じにくくなる
- 納得と感謝の気持ちで、父を見送ることができた可能性も
解説
親が「感謝している」「任せたい」と思っていても、それを言葉にしないまま亡くなると、
残された子どもたちは戸惑いや不満を抱えることがあります。
公正証書遺言は、法的な効果だけでなく、「親の思い」を伝える手段でもあります。
介護を担った子に多めに遺す、何かを託す――そんな気持ちを、しっかり伝えたいと考える方には特に、公正証書遺言の作成をおすすめします。

