不動産は「名義」と「場所」が要注意

遺言書に反映するための不動産資料整理術


◆ 導入

ご自宅や田畑、賃貸物件など、不動産は相続財産の中でも特に重要な項目です。
ところが、登記上の名義と実際の所有感覚がズレているケースも多く、
遺言書作成時にトラブルの火種になることがあります。

今回は、不動産をスムーズに相続させるための資料整理ポイントを解説します。


◆ よくある問題点

  • 「実家は私のもの」と思っていたが、名義は亡父のまま
  • 登記簿上の地番と、実際の住所(住居表示)が異なる
  • 複数の相続人で分けにくい(共有状態の不動産)

💡こうしたズレを事前に把握するだけで、遺言の精度は格段に高まります


◆ 収集しておきたい基本資料

資料名内容入手方法
登記簿謄本(全部事項証明書)所有者名義/地番/面積など法務局で取得(郵送・オンラインも可)
固定資産税納税通知書評価額/所在地情報など自治体から毎年送付
公図・地積測量図(あれば)境界の確認資料法務局または測量士が保管

📝 専門家に依頼すれば、代理取得も可能です。


◆ 相続させたい不動産が複数ある場合は?

  • それぞれの不動産について「誰に、何を、どの割合で渡したいか」を明確にする
  • 公正証書遺言に記載する場合、「登記簿通りの表記」が必須

例:
❌「〇〇市の実家」 → 曖昧で無効の可能性あり
⭕「〇〇市〇〇町〇丁目〇番〇 登記簿上の土地・建物一式」 → 有効な記載


◆ 医療と法務の視点から

治療のために長期間不在にする場合や、施設入所後の自宅管理をめぐって、
ご家族間で意思疎通がとれないまま相続に突入するケースもあります。

不動産の意志を明確にしておくことで、
残された家族の生活基盤を守る備えにもなります。


◆ まとめ

✅ 不動産は「名義確認」と「正確な記載」が何より大切
✅ 登記簿・固定資産税通知書は必ず確認しておく
✅ 専門家と一緒に資料をそろえれば、安心して記載できる

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