◆ 導入
「通帳はあるし、だいたいの金額もわかるから大丈夫」
そう思っていても、いざ遺言書に記載しようとすると、
**「口座番号がわからない」「保険の契約者が自分かどうか不明」**といったことが障害になることがあります。
この記事では、金融資産に関する情報を、遺言作成にどう活かすかを解説します。
◆ 整理しておくべき金融資産の主な種類
| 資産の種類 | 例 | 整理のポイント |
|---|---|---|
| 預貯金 | 銀行・信用金庫・ゆうちょ | 銀行名/支店名/口座番号/名義人を明確に |
| 生命保険 | 死亡保険・医療保険など | 保険会社/契約者/受取人を確認(遺言で変更不可) |
| 株式・投資信託 | 証券会社経由の資産 | 保有銘柄/数量/取引会社名を記録 |
| 年金関連 | 確定拠出年金、企業年金など | 支給有無・受取口座の明確化 |
🔍 特に保険は「遺言で指定できない財産」に該当することもあるため、
受取人の確認が重要です。
◆ よくある見落とし
- 昔の通帳を解約せず放置している(休眠口座)
- ネット銀行や証券口座が紙の書類に残っていない
- 外貨預金や仮想通貨など、家族が存在を知らない資産
💡万が一に備え、一覧リストを作っておくことが最も確実です。
◆ 遺言にどう反映すべきか
- 金融資産は「金融機関名+支店名+口座番号」で正確に記載
- 「すべての預貯金を長女に相続させる」など包括的な表現も可
- 必要に応じて、各種証明書(残高証明・契約書類)を添付資料に
※口座を特定しない表現でも有効ですが、明確に記載した方が相続手続きがスムーズです。
◆ 医療と法務の視点から
病気療養中は、治療費の支出や口座移動の機会が増えるため、
「実際に今ある金融資産」と「遺言書に書いた内容」にズレが生じる可能性があります。
そのため、定期的な見直しと、
必要に応じて**遺言の書き換え(遺言の再作成)**も検討すべきです。
◆ まとめ
✅ 預金・保険・証券などは「具体的に」リスト化して記録を
✅ 保険の受取人は遺言では変更不可、注意が必要
✅ 医療・介護・終末期の備えも踏まえて柔軟に構成を

