患者・家族が安心して遺言を準備できるために
◆ 導入
遺言作成にあたり、医療情報と財産情報を整理することは、
患者の意思を正確に反映し、家族や遺言執行者が安心して手続きを進めるために重要です。
これまでの記事で解説したポイントを総まとめし、チェックリスト形式で整理します。
◆ 医療情報整理のポイントまとめ
- 情報の範囲を明確にする
- 治療経過・入院歴・手術歴・服薬状況
- 延命治療や介護・生活上の希望
- 財産情報とあわせて整理する
- 預貯金・不動産・株式・医療費・介護費用
- 必要に応じて添付資料に整理
- 整理方法の工夫
- 日付や項目ごとに表形式やチェックリストでまとめる
- 家族や遺言執行者が理解しやすい形式にする
- 更新のタイミングを決める
- 治療内容や医療費の変更があれば随時更新
- 古い情報と混同しないよう管理
- 保管方法の選択
- 法務局保管、自宅保管、信頼できる専門家保管
- 電子データも併用して安全性を確保
- 家族や専門家への共有
- 遺言執行者や家族にアクセス方法を説明
- 内容を事前に理解してもらい、混乱を防ぐ
◆ チェックリスト例
| 項目 | 確認 |
|---|---|
| 治療経過・入院歴の整理 | ☐ |
| 服薬状況・薬剤リストの整理 | ☐ |
| 延命治療・生活上の希望の記録 | ☐ |
| 財産情報の整理(預貯金・不動産・株式) | ☐ |
| 医療費・介護費用の概算リスト作成 | ☐ |
| 情報整理の形式を統一(表・チェックリスト) | ☐ |
| 更新履歴の管理 | ☐ |
| 保管方法の決定(法務局・自宅・専門家) | ☐ |
| 家族・遺言執行者への共有 | ☐ |
| 専門家による確認・アドバイス | ☐ |
◆ 想定ケース|長野県在住・Yさん(女性 76歳)
- Yさんは慢性疾患で通院中
- チェックリストをもとに医療情報と財産情報を整理
- 行政書士と確認後、自筆証書遺言を法務局に保管
- 家族もチェックリストを参照し、更新情報を随時確認
✅ チェックリストを活用することで、安心・正確に遺言作成を進めることが可能
◆ まとめ
✅ 医療情報と財産情報は整理・更新・保管・共有の一連の流れで管理
✅ チェックリストを活用すると、漏れなく効率的に整理可能
✅ 専門家と家族が連携することで、患者の意思が正確に反映され、安心して遺言作成に取り組める
