Ⅰ.はじめに|終末期医療の話し合いの重要性
終末期医療とは、病気の最終段階で受ける医療やケアのことです。
- 延命治療を希望するかどうか
- 痛みや苦痛を和らげる緩和ケアの選択
- 最期の生活環境や過ごし方
などをあらかじめ家族と共有しておくことは、本人も家族も安心できる準備につながります。
Ⅱ.話し合う前の心構え
- 自分の希望を整理する
― 延命治療、緩和ケア、在宅か施設かなど、選択肢ごとに自分の考えを書き出しておきます。 - 家族の立場や反応を想定する
― 心配する家族もいるため、落ち着いた環境で話す準備をしましょう。 - 医療情報を理解する
― 医師や看護師から説明を受け、現実的な選択肢を把握しておくと安心です。
Ⅲ.家族と話すときのポイント
- タイミングを選ぶ
― 落ち着いた時間に、短くてもよいので一つずつ話す。 - 分かりやすい言葉で話す
― 医療用語より「苦しくないようにしたい」「家で過ごしたい」など具体的な言葉を使う。 - 相手の感情を尊重する
― 「心配させてしまうかも」と思う場合も、共感を示しながら説明する。 - 書面や図で整理する
― リビングウィルやチェックリストを活用し、希望を明確に見える形にすると伝わりやすい。 - 少しずつ段階的に話す
― 一度にすべてを話す必要はありません。必要に応じて何回かに分けて共有する。
Ⅳ.高齢の親やパートナーの家族に話すときのヒント
- 高齢の親:静かな環境で、簡単な言葉で説明する
- パートナーの親:まずパートナーと内容を確認してから話す
- どちらも「本人の希望を尊重したい」という前提を伝える
Ⅴ.話した後のケア
- 家族の感情も整理されるまで時間がかかる場合がある
- 話し合いの記録を残しておくと、後で医療者と共有しやすい
- 必要に応じて医療ソーシャルワーカーや行政書士に相談し、文書化や手続きをサポートしてもらう
Ⅵ.行政書士がサポートできること
- リビングウィルや医療意思を整理して文書化する支援
- 家族と共有するための書面作成アドバイス
- 任意後見契約や遺言書と組み合わせた、将来の安心設計の支援
行政書士のサポートを受けることで、本人・家族・医療者が安心して意思を共有できる環境を作ることが可能です。
Ⅶ.まとめ|安心して自分らしく過ごすために
終末期医療の話し合いは、本人の意思を尊重しつつ、家族と安心を共有する大切な準備です。
- まず自分の希望を整理する
- 家族と落ち着いた環境で少しずつ話す
- 書面や専門家の支援を活用して、意思を確実に伝える
これにより、最期まで自分らしく過ごすための安心感を持つことができます。
