がん治療中・難病療養中に公正証書遺言を作る際のポイント(長野県版)

==================

「治療が始まる前に遺言を作っておきたい」
「急な入院で準備ができていない」
「体力が落ちているので、手続きの負担を減らしたい」

こうしたご相談が、長野県でも年々増えています。

がん治療中・難病療養中であっても、
公正証書遺言の作成は可能 です。
ただし、体調や意思能力に配慮しながら進める必要があります。

本記事では、治療中の方・ご家族向けに、
無理なく遺言を作成するポイントを解説します。


■ 治療中でも公正証書遺言は作れます

公証人が出張して病院・施設で作成することも可能です。

● 調整のポイント

  • 体調が安定している時間帯を選ぶ
  • 面談回数を最小限にする
  • 家族に資料準備を手伝ってもらう
  • 本人の負担が大きいときは細切れの時間で進める

医療内容そのものに介入するわけではありませんが、
通院や入院の一般的な流れを理解したうえで、
無理のないスケジュール提案 ができます。


■ 公証人の「病院・施設出張」について(長野県)

長野県では、
長野・松本・上田・飯田などすべての公証役場が
「病院出張」に対応しています。

● 出張遺言に必要となること

  • 本人の意思が明確であること
  • 必要に応じて医師の診断書
  • 家族や行政書士が事前に内容を整理
  • 公証人のスケジュール調整(通常より時間がかかる)

● 出張費用

距離に応じた出張日当+交通費がかかります。
おおむね数千円〜数万円の範囲です。


■ 治療中の遺言作成で特に注意すべき3点


① 意思能力の確認

公証人は、面談の際に本人の意思能力を厳格に確認します。

  • 痛み止めや治療の影響が強い時間帯は避ける
  • 点滴中でも問題ない場合がある
  • 疾患によっては集中しやすい時間帯がある

ご本人が最も落ち着いて話せる時間帯を選ぶことが重要です。


② 面談回数を少なくする工夫

体調が不安定な場合、
行政書士と家族で事前に内容を整理しておくことで、
本人の負担を大幅に減らせます。

  • 財産情報を家族が協力して整理
  • 行政書士が原案を作成
  • 本人確認は短時間で済むよう調整

③ 本人の意思を尊重するための進め方

治療中の遺言では、
家族の希望ではなく 本人の意思 を明確にすることが最重要です。

  • 本人と静かな環境で話す
  • 家族が同席する場合も、本人の発言を最優先
  • 疲労が強い場合は数回に分けて意思確認

■ 長野県で多い “想定ケース” の紹介

※以下はすべて想定例です。


● ケース1|がん治療が始まる前に作成した70代女性

抗がん剤治療が始まる前に、公証役場で遺言を無事作成。
「治療に専念できる」と安心されたケース。


● ケース2|難病で入院中の50代男性

体調の波が大きかったため、
午前中の安定した時間帯に公証人が病院へ出張。
家族が資料収集をサポートし、負担を最小限にできた。


● ケース3|県外の子どもに迷惑をかけたくない高齢夫婦

長野県内で夫婦の遺言を作成。
県外にいる子どもがスムーズに相続できるよう整理した例。


■ このような方は早めのご相談を

  • がん治療が始まる予定がある
  • 難病で入院や通院が続いている
  • 認知症の兆候が気になる
  • 一人暮らしで不安がある
  • 子どもが県外に住んでいる
  • 遺言を作る体力が残っているうちに形にしたい

■ まとめ:治療中でも無理のない遺言作成が可能です

体調・時間帯・通院スケジュールを踏まえながら、
ご本人の負担を最小限にする遺言作成の進め方 が可能です。

「いつか」と思っていると、
体力や意思能力が低下し、作れない時期が突然訪れることがあります。

思い立ったときが最良のタイミングです。
不安な方は、どうぞ早めにご相談ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です