~「いくらかかるのか分からない」から動けなかったケース~
事例概要
Aさん(72歳・男性)は、妻と二人暮らし。
子どもは2人おり、将来の相続でもめてほしくないと考えていました。
遺言書を作ろうと考えたものの、
- 「公正証書遺言っていくらかかるの?」
- 「思った以上に高額なのでは?」
- 「専門家費用が不透明なのが不安」
という理由で、なかなか一歩が踏み出せませんでした。
よくある誤解
Aさんのように、
- 公証役場の費用
- 証人費用
- 専門家サポート費用
これらが混在し、全体像が見えないことが不安の原因になっているケースは少なくありません。
しかし実際は、
- 公証人手数料は法律で定められている
- 財産額によって基準が明確
- 事前に見通しを立てることが可能
という仕組みになっています。
Aさんが理解できたポイント
丁寧な説明を受けたことで、Aさんは次の点を理解しました。
✔ 公証人費用は「財産額」によって決まる
✔ 証人は2名必要
✔ 事前準備が整っていれば当日は短時間で完了する
✔ 曖昧なまま進むのではなく、事前に全体像を把握できる
「思っていたより整理されている」と感じたことで、
ようやく公正証書遺言作成へ進む決断ができました。
解説:費用よりも重要な視点
公正証書遺言の費用は決してゼロではありません。
しかし、次のリスクと比較することが重要です。
- 相続人同士の争い
- 遺産分割協議の長期化
- 不動産が動かせなくなる
- 精神的負担
“費用が不安で何もしない”ことが、
結果的に家族の大きな負担になる場合もあります。
公正証書遺言の価値
- 公証人が関与するため形式不備がない
- 原本が公証役場で保管される
- 検認不要で相続手続きが進められる
- 無効リスクが極めて低い
「安心を形に残す」という点に価値があります。
まとめ
Aさんは作成後、こう話しました。
「もっと早く相談すればよかった。
費用が怖かったのではなく、知らないことが不安だった。」
公正証書遺言は、
“高いかどうか”ではなく、
“家族に何を残したいか”から考えるものです。
