― 技能実習・特定技能・在留資格の基礎から実務まで ―
介護業界では深刻な人手不足が続いており、外国人材の活用は現実的な選択肢となっています。
しかし一方で、「制度が複雑でよく分からない」という声も多く聞かれます。
本記事では、介護施設が知っておくべき外国人雇用の基本から、実務上のポイントまで分かりやすく解説します。
1.外国人雇用の基本ルール
外国人を雇用する際に最も重要なのは、
「在留資格と業務内容の一致」です。
外国人は持っている在留資格によって、従事できる仕事が決まっています。
例えば:
- 留学生 → 原則週28時間まで
- 就労系在留資格 → フルタイム勤務可能
👉在留資格と業務が一致しない場合、不法就労助長罪のリスクがあります。
2.介護分野で活用できる在留資格
介護施設で主に活用される在留資格は以下の3つです。
(1)技能実習(介護)
制度の目的:人材育成
- 最長5年(1号1年+2号2年+3号2年)
- 転職不可
- 監理団体を通じて受入れ
👉特徴
安定して在籍する一方、制度運用は厳格です。
(2)特定技能1号(介護)
制度の目的:人手不足解消
- 最長5年
- 転職可能
- 即戦力人材
👉現在、最も多く活用されている制度です。
(3)在留資格「介護」
- 介護福祉士資格が必要
- 更新制で長期就労可能
- 家族帯同可能
👉長期雇用を前提とした“理想形”です。
3.技能実習から特定技能への移行(主流モデル)
現在の実務では、以下の流れが一般的です。
技能実習 → 特定技能 → 在留資格「介護」
ポイント
- 技能実習を「良好修了」すれば
→ 特定技能への移行時に試験免除
👉この流れにより、
スムーズに戦力化+長期雇用が可能になります。
4.技能実習制度の注意点
技能実習は誤解されやすい制度です。
■重要ポイント
- 「人手不足対策」ではなく「人材育成制度」
- 1号(1年)で評価あり
- 2号へ進めない場合は原則帰国
👉1年目の育成が非常に重要です。
■よくある誤解
❌ 安い労働力
→ 日本人と同等以上の賃金が必要
❌ 自由に業務変更できる
→ 実習内容は厳格に制限
5.特定技能制度の実務ポイント
特定技能は使いやすい制度ですが、注意点があります。
■支援義務
受入企業には以下の支援が義務付けられています。
- 生活支援
- 日本語学習支援
- 相談対応
👉多くの施設は
登録支援機関へ委託しています。
6.海外からの採用と国内採用の違い
■海外から採用
- 在留資格認定証明書(COE)を取得
- 来日後に就労開始
■国内人材
- 在留資格変更で対応
(技能実習・留学生など)
👉実務では
国内人材の活用の方がスムーズなケースが多いです。
7.長く働いてもらうためのポイント
外国人雇用で最も重要なのは「採用後」です。
■ポイント
- 在留資格のキャリア設計
- 日本語教育
- 資格取得支援
👉
制度設計次第で
「短期離職」か「長期戦力」かが決まります
8.行政書士ができるサポート
当事務所では、以下のサポートを行っています。
- 在留資格認定証明書(COE)申請
- 在留資格変更・更新手続き
- 技能実習から特定技能への移行支援
- 外国人雇用の制度設計・相談
👉
単なる手続きではなく、
長期雇用を見据えた設計まで対応可能です
9.まとめ
- 外国人雇用は「在留資格管理」がすべて
- 技能実習 → 特定技能 → 介護 が主流
- 長期雇用には設計が必要
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