【医療と法務|前立腺がん 第2回】
遺言作成の“タイミング”はいつがベスト?
~進行性前立腺がんと向き合う準備の進め方~
前立腺がんは、早期であれば治癒も期待できますが、
ホルモン療法が効かなくなる「去勢抵抗性」や転移が確認された段階で“進行性”と診断されます。
このような「一定の時間的余裕があるが、先の見通しは不確実な状態」において、
法的準備(特に遺言作成)をいつ行うべきかという問題が生じます。
❖ がん治療の流れと“適切なタイミング”
進行性前立腺がんは、以下のような治療ステージを経ていきます:
- ホルモン療法(ADT)開始
└ 多くの患者が最初に行う治療で、数年効果が継続する場合もあります。 - 抗がん剤(化学療法)や新薬の追加
└ 病状進行に伴い、効果や副作用のバランスを見て調整が必要に。 - 骨転移や症状の緩和治療へ移行
└ 緩和ケアを含めた在宅療養や施設療養の選択が視野に入る段階。
❖ 遺言作成に適した時期とは?
公正証書遺言の作成には、本人の意思能力がはっきりしていることが前提です。
そのため、以下の時期が望ましいとされています:
✅ ホルモン療法が効いていて体調が安定している時期
✅ 日常生活が可能なうちに、医師と今後の治療方針を確認した時点
✅ “何を誰に残したいか”という想いが固まった時点
❖ よくある相談と対処法
Q:まだ治療も始まったばかり。早すぎるのでは?
➡ 早すぎることはありません。
一度作成しておけば、気持ちが変わった場合にはいつでも書き換え可能です。
Q:体調が悪い日もあるので、予定が立てにくいです。
➡ 公正証書遺言は自宅や病院でも作成可能です。
事前に相談し、体調のよい日程を確保する段取りをとることが大切です。
❖ “まだ元気だからこそ”できること
進行性のがんと診断されると、精神的なショックも伴います。
しかし、「何もできない」ではなく、「今ならできること」を進めることが、本人と家族の安心につながります。
- 法的に確かな遺言を残す
- 家族と希望を共有する
- 医療・介護・相続の全体像を整理する
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