戸籍は「ご本人で取得した方が早い」ケースもあります
相続における戸籍収集は、行政書士に依頼することで大きな負担軽減につながりますが、
すべてのケースで「必ず専門家に任せた方がよい」というわけではありません。
状況によっては、ご本人が役所で取得した方が早く、費用もかからないケースもあります。
ここでは、行政書士の立場から、
「ご自身で戸籍を取った方が効率的なケース」を正直に解説します。
ご本人で取得した方が良い代表的なケース
① 本籍地が1か所だけで変わっていない場合
被相続人の本籍地が生涯を通じて変わっていない場合は、
原則として1つの市区町村で戸籍一式が揃うため、ご本人での取得が比較的簡単です。
✅ 転籍歴がない
✅ 同じ役所でまとめて取得可能
✅ 何度も郵送請求する必要がない
このような場合は、最寄りの市役所で
- 除籍謄本
- 改製原戸籍
- 戸籍謄本
などをまとめて取得すれば完了するケースもあります。
② 相続人が少なく、構成が単純な場合
たとえば以下のような構成です:
- 配偶者+子ども1~2名
- 再婚・養子縁組・認知など複雑な事情がない
- 離婚・再婚歴がない
このように相続関係が単純な場合は、
戸籍の読み取りで迷うことも少なく、本人取得でも対応しやすい傾向があります。
③ 平日に役所へ行ける時間がある場合
役所に直接出向ける方であれば、
✅ その場で内容を確認できる
✅ 不足書類があればすぐ追加請求可能
✅ 郵送の往復を待つ必要がない
というメリットがあります。
時間に余裕がある方の場合は、
専門家に依頼するよりも早く完了することもあります。
④ 戸籍取得の経験がある方
過去に相続や婚姻などで、
- 郵送で戸籍を取り寄せたことがある
- 市役所の手続きに慣れている
- 古い戸籍の読み方に抵抗がない
という方であれば、戸籍の取得自体に大きな支障はないでしょう。
⑤ 緊急性が高く、今日すぐ必要な場合
たとえば、
- 不動産の売却が迫っている
- 金融機関との約束が直近にある
- 夜間・休日明けすぐに提出が必要
このような場合、専門家に依頼するより
ご自身で市役所へ行った方が即日取得できるケースもあります。
それでも注意が必要なポイント
ご自身で取得する場合でも、次のようなケースでは注意が必要です。
✅ 本籍地が複数ある
✅ 戸籍が何度も改製されている
✅ 古い戸籍の記載が読み取れない
✅ 相続人に連絡が取れない人がいる
✅ 相続放棄・代襲相続が絡む
このような場合は、
「集めたつもりが、実は足りていなかった」
という事態が起こりやすく、
結局やり直しになるケースも少なくありません。
戸籍取得は「ご本人」か「専門家」か、ケースで判断
戸籍の取得は、すべてを行政書士に任せる必要はありません。
| ケース | おすすめ |
|---|---|
| 本籍地が1か所 | ご本人で可 |
| 相続関係が単純 | ご本人でも対応可 |
| 時間に余裕あり | ご本人で可 |
| 複数の市町村にまたがる | 専門家推奨 |
| 相続人が多い・複雑 | 専門家推奨 |
| 精神的な余裕がない | 専門家推奨 |
不安がある方は、途中からの依頼も可能です
「自分でやってみたけどうまくいかない」
「思ったより大変だった」
こんなときでも、途中から行政書士に依頼することが可能です。
戸籍が一部揃っていなくても構いません。
不安を感じた時点で、いつでもご相談ください。


