📝遺言作成にあたり
医療・介護の視点から考える遺言のタイミング
💡想定事例
長野市に住む J さん(79 歳・男性)。
- 高血圧と軽度の糖尿病があり通院中
- 最近、軽い物忘れや疲れやすさを感じる
- 家族は遠方に住んでおり、面倒を見ることが難しい
「体調が悪くなる前に遺言を作っておきたいが、
どのタイミングがベストか分からない」と相談に訪れました。
🔍 遺言作成のタイミングを考える3つの視点
① 判断能力のあるうちに作成する
- 遺言は「本人の意思」が最も重要
- 判断能力(意思能力)があるかが前提条件
- 医療面では、病状や薬の影響で一時的に判断能力が低下することもある
目安:
- 財産や家族構成を把握して説明できる
- 遺言の内容と理由を説明できる
② 体調や通院スケジュールに合わせる
- 入院中や急な体調不良のときは避ける
- 通院日や薬の影響が少ない日を選ぶ
- 公正証書の場合、公証人が病院や自宅に出張可能
メリット:
- 本人の意思確認が確実にできる
- 書き間違いや無効リスクを減らせる
③ 将来の医療・介護リスクも見据える
- 認知症や病気の進行で判断能力が低下する可能性を考慮
- 遺言作成が困難になる前に準備する
- 必要に応じて、任意後見契約や家族信託も検討
ポイント:
- 体調が安定しているうちに書く
- 医療・介護状況を踏まえて作成時期を調整
- 家族に遺言作成の意向だけでも伝えておくと安心
🧭 行政書士からのひとこと
遺言作成は「早ければ早いほどよい」というものではありません。
最も大事なのは、本人の判断能力が確かなうちに、
医療・介護の状況を踏まえて作ることです。
- 健康なときに作成しても、生活環境や医療の変化を考慮し、
適宜見直すことも重要です。


