行政書士が解説|相続手続きの基本と業際のポイント
■ はじめに
相続が発生すると、預貯金・不動産・各種名義の変更など、さまざまな手続きが必要になります。
しかし、どの専門家に相談すべきか分からないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、相続手続きの基本的な流れと、
**行政書士をはじめとする専門職の業際(役割の違い)**について分かりやすく解説します。
■ 1. 相続手続きの基本的な流れ
| 手続き段階 | 内容 | 主な関与専門職 |
|---|---|---|
| ① 死亡届・火葬許可 | 役所への届出 | – |
| ② 相続人の確定 | 戸籍の収集・関係説明図の作成 | 行政書士・司法書士 |
| ③ 相続財産の調査 | 預貯金・不動産・負債の確認 | 行政書士・税理士 |
| ④ 遺言の有無の確認 | 公正証書遺言・自筆証書遺言の確認 | 行政書士 |
| ⑤ 遺産分割協議書の作成 | 相続人全員の合意内容を文書化 | 行政書士(代理交渉は不可) |
| ⑥ 名義変更・登記・申告 | 不動産登記・相続税申告など | 司法書士・税理士 |
| ⑦ 相続完了・届出関係 | 銀行解約・年金停止・保険請求など | 行政書士・金融機関 |
行政書士は、相続関係書類の作成と法的整理を中心にサポートします。
■ 2. 行政書士が担当できる範囲
行政書士が相続手続きで関与できるのは、
主に「書類作成」と「手続きサポート」の部分です。
🔸 行政書士ができること
- 相続人・相続財産の調査・整理
- 相続関係説明図・財産目録の作成
- 遺産分割協議書の作成(合意済みの内容に基づく)
- 公正証書遺言の原案作成・公証役場対応
- 行政機関への届出・証明書取得の代行
🔸 行政書士ができないこと(業際上の制限)
- 相続人間の代理交渉や調停代理 → 弁護士の業務
- 不動産登記の申請 → 司法書士の業務
- 相続税の計算・申告 → 税理士の業務
行政書士は、これらの専門職と連携しながら、
「全体の流れを整理して手続きをスムーズに進める」役割を担います。
■ 3. 他士業との連携イメージ
| 業務内容 | 主な担当専門職 |
|---|---|
| 相続人・財産調査、協議書作成 | 行政書士 |
| 登記申請(不動産名義変更) | 司法書士 |
| 相続税の申告・節税相談 | 税理士 |
| 紛争・調停・代理交渉 | 弁護士 |
行政書士は「相続の入り口」を整理し、必要に応じて他士業と連携する調整役です。
■ 4. よくあるご相談例
| ご相談内容 | 行政書士対応の可否 |
|---|---|
| 相続関係説明図を作ってほしい | ✅ 可能 |
| 相続人同士で話がまとまらない | ⚠️ 弁護士対応が必要 |
| 不動産の名義変更もお願いしたい | ⚠️ 司法書士紹介にて対応 |
| 相続税の申告を任せたい | ⚠️ 税理士に依頼 |
| 遺言書を作っておきたい | ✅ 公正証書遺言の原案作成支援が可能 |
■ 5. 行政書士に相談するメリット
- 手続き全体の流れを把握し、必要書類を漏れなく準備できる
- 他士業への橋渡しを含めて、ワンストップで支援できる
- 合意済みの相続内容を正確に文書化できる
「誰に何を頼めばいいかわからない」
そんな時こそ、行政書士に最初の相談を。
■ まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 相続手続きの基本 | 相続人確定 → 財産調査 → 協議書作成 → 登記・申告 |
| 行政書士の役割 | 書類作成と手続き整理の専門家 |
| 業際の理解 | 司法書士=登記、税理士=税務、弁護士=紛争対応 |
| ワンストップ対応 | 必要に応じて他士業と連携し全体を調整 |
行政書士は、**「安心して相談できる最初の窓口」**として、
手続きを見える化し、円滑に進めるサポートを行います。


