亡くなった家族に生命保険があるか確認できます
~「生命保険契約照会制度」の使い方~
家族が亡くなったあと、「生命保険に入っていたかどうかわからない」ということは意外とよくあります。
そんなときに役立つのが、**生命保険契約照会制度(せいめいほけんけいやくしょうかいせいど)**です。
この記事では、この制度の仕組みと利用方法をわかりやすくご紹介します。
■ 生命保険契約照会制度とは?
この制度は、家族が加入していた生命保険の有無を一括で調べることができる仕組みです。
照会を受けて、各保険会社が対象者に関する契約情報を調べてくれます。
主に以下のようなケースで利用されます:
- ご家族が亡くなったあと、どの保険に入っていたか不明な場合
- 認知症などにより本人が保険契約を自分で把握できなくなった場合
■ 対象になる保険会社は?
制度に参加しているのは、生命保険協会に加盟している全ての生命保険会社(日本国内のほぼすべて)です。
1回の申請で、複数の会社にまとめて確認できるのが便利です。
■ 誰が申請できるの?
- 相続人(ご家族など)
- 法定代理人や任意代理人(弁護士・行政書士など)
※申請には、死亡診断書や戸籍謄本などの書類が必要です。
■ 申請方法は?
申請は、次のどちらかで行います:
- オンライン申請(推奨)
生命保険協会の「生命保険契約照会制度」専用ページから手続きできます。 - 郵送での申請
申請書をダウンロードして郵送で送る方法もあります。
照会結果は、原則として申請から1か月程度で回答されます(保険契約の有無、保険会社名などが通知されます)。
■ 照会にかかる費用は?
- 1件の申請につき 3,000円(消費税込)
※オンライン決済やコンビニ支払いなどが選べます。
■ こんな時に活用できます
- 家族がどの保険に入っていたかわからない
- 書類が見当たらない
- 被保険者が認知症などで意思確認が難しい
このような場合、相続や手続きの第一歩として非常に有効です。
■ まとめ
「生命保険契約照会制度」は、残されたご家族が安心して保険の確認を行うための制度です。
何か保険に加入していた気がするけれど、どの会社かわからない…。
そんなときは、ぜひこの制度を活用してみてください。
行政書士として、制度の申請サポートや戸籍収集なども承っております。
お気軽にご相談ください。
