定額小為替とは?
~戸籍や証明書の取り寄せに必要な郵便局発行の支払い手段~
1. 定額小為替とは?
定額小為替(ていがくこがわせ)は、郵便局が発行する現金に代わる送金手段のひとつで、
証明書発行手数料などを現金書留を使わず安全に郵送で支払うための方法です。
発行元:日本郵便
販売窓口:郵便局(ゆうちょ銀行ではなく、郵便局の窓口)
よく使われる場面:
- 戸籍謄本・住民票の郵送請求
- 登記簿謄本の郵送取得
- 相続や許認可申請時の添付書類取得
2. なぜ定額小為替が必要なのか?
たとえば、遠方の市役所に戸籍謄本を郵送で請求する際、手数料の支払い方法として
現金は送れません。その代わりに「定額小為替」を同封するのが一般的です。
特徴
- 金額は 1枚あたり50円/100円/200円/300円…1,000円まで
- 請求先が釣銭を出すことはないので、「額面ちょうど」で用意するのが原則
- 発行手数料として、**1枚あたり100円(2024年時点)**がかかります
例:戸籍謄本1通450円 → 450円分の定額小為替(300円+100円+50円)を同封
3. どこで買える?どうやって使う?
購入方法
- 郵便局の貯金窓口で、「○○円の定額小為替が×枚ほしい」と伝えるだけ
- 本人確認書類(運転免許証など)が必要なこともあります
使用方法
- 書類請求の封筒に、申請書類と一緒に同封
- 裏面や表面には何も記入しない(受け取り側が記入します)
※有効期限:発行日から6か月(期限切れでも換金は可。ただし再発行手続きが必要)
4. 行政書士が代理で取得する場合も使用します
行政書士が依頼者に代わって戸籍や住民票を取得する際にも、
定額小為替を用意し、市区町村役場に郵送請求を行うことがあります。
特に相続手続きでは、亡くなった方の出生から死亡までの戸籍一式が必要になり、
全国各地の役所に小為替を使って請求するケースが非常に多くあります。
5. よくあるご質問
Q. お釣りが出ないって本当?
はい。たとえば450円の請求に500円分の小為替を同封すると、
原則として差額のお釣りは戻ってきません(役所によっては返送してくれる場合もあります)。
Q. 間違った金額の小為替を送ってしまったら?
一部の自治体では差額の再送付を求められたり、手続きが止まることがあります。
Q. 使用しなかった定額小為替はどうする?
郵便局で換金(=現金に戻す)ことが可能ですが、本人確認書類が必要で手数料もかかります。
当事務所では、証明書の取得代行も承ります
相続や許認可申請で必要となる戸籍や住民票の収集・郵送請求の一切を行政書士が代行いたします。
必要な定額小為替の金額や手配も当方で対応可能です。どうぞお気軽にご相談ください。
